「外壁塗装の原価はどれくらい?」
「外壁塗装は値引きできる?」
「外壁塗装の価格を抑えたい」
こんな悩みを抱えていませんか?
外壁塗装は、築年数が長い建物に必要なメンテナンスです。
しかしその費用はとても高く、外壁塗装業者によって金額も異なります。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
● 外壁塗装にかかる原価
● 可能値引率
● 費用を抑えるポイント
外壁塗装を行う際の参考にしてください。
外壁塗装の原価はどれくらい?費用の内訳を解説
前提として、商品やサービスの売値は、大きくわけて次の2つで構成されています。
● 製造・提供するためにかかった費用(原価)
● 会社の利益
外壁塗装工事は、一般的な建物(30坪)で80〜120万円前後の費用が必要です。
費用の内訳を一覧表にまとめてみました。
費用 | 割合 | 30坪の建物の場合 |
人件費 | 30% | 24~36万円 |
材料費 | 20% | 16~24万円 |
足場代 | 10% | 8~12万円 |
営業マンの経費 | 15% | 12~18万円 |
諸経費 | 人件費と材料費の5~20% | 4~24万円 |
会社の利益 | 20% | 16~24万円 |
合計 | 100%(120%) | 80~138万円 |
このほかにも、以下の費用がかかるでしょう。
● 外壁を洗浄する費用(高圧洗浄費用)
● 事務費用
● 光熱費
● 接待費
高圧洗浄費用は、1㎡あたり150円〜300円が相場です。
事務費用や光熱費、接待費は年間の施工件数で算出し計上されます。
外壁塗装の原価から考える!値引き率は10%が相場
適正価格を提示している外壁塗装業者は、10%の値引きが限界です。
外壁塗装の工事価格の半分以上は、人件費・材料費・足場代となっています。
人件費・材料費・足場代は、外壁塗装工事を行ううえで重要な費用であり、これら3点を値引きすると講師の質が下がってしまいます。
そのため、人件費・材料費・足場代を削る値引きはおすすめできません。
優良な外壁塗装業者なら、恐らく値引きは、全体の20%を占める会社の利益から行います。
利益の割合を見ても、やはり値引き率は10%が相場といえます。
外壁塗装の価格を抑える4つのポイント
外壁塗装の価格を抑えるポイントは次の4つです。
1. 依頼する業者を工夫する
2. 業者が抱えている在庫の塗料を使用する
3. オフシーズンを狙う
4. 助成金・補助金を利用する
それぞれのポイントを詳しく説明します。
1.依頼する業者を工夫する
外壁塗装の価格を抑えるには、依頼する業者を工夫しましょう。
選ぶ業者の特徴と、抑えられる費用は以下のとおりです。
● 営業マンのいない個人の塗装業者:営業マン費用
● 施工場所に近い業者:交通費(ガソリン代・高速代)
● 会社の運営にお金がかかっていない業者:下請け業者費用・広告費
会社の運営にお金がかかっていない業者とは、下請けをせず自社で施工する業者や、会社の広告を行っていない業者を指します。
また、3〜4社ほど同じグレードの塗料で見積もりを取ると、価格相場がわかります。
工事費用が極端に安い業者は、工事の質が低い可能性があるでしょう、
そのため、極端に工事費用が安い業者を避けて、条件に合った業者を選んでください。
2.業者が抱えている在庫の塗料を使用する
外壁塗装の価格を抑えるには、業者が抱えている在庫の塗料を使用しましょう。
外壁塗装業者からすると、塗料代を相場より安くしてでも在庫をなくしたいのが本音です。
在庫の塗料が好みの色で施工を行う外壁に使用可能な塗料の場合、積極的に採用すると塗料費のカットになります。
3.オフシーズンを狙う
外壁塗装の価格を抑えるには、オフシーズンを狙いましょう。
外壁塗装を含むリフォームは春と秋がオンシーズンとなり、リフォーム業者全体が最も忙しくなります。
対して冬と夏のオフシーズンは、忙しくありません。
そのため、オフシーズンを狙うと値引きが期待できます。
4.助成金・補助金を利用する
外壁塗装の価格を抑えるには、助成金・補助金を利用しましょう。
省エネルギー工事として遮熱塗装を行う場合、自治体によっては助成金・補助金が利用できる可能性があります。
ただし、すべての自治体や外壁塗装で、助成金・補助金が利用できるとは限りません。
まずは自治体や業者に確認してください。
要注意!外壁塗装を依頼するべきではない業者の特徴2選
外壁塗装業者の中には、悪徳業者も存在します。
悪徳業者に引っかからないために、外壁塗装を依頼するべきではない業者の特徴を2つピックアップしました。
1. 値引き率が高い
2. アフター保証がない
詳しく解説します。
1.値引き率が高い
外壁塗装を行う際は、値引き率が高い業者は選ばないようにしましょう。
先述しましたが、値引き率は総額の10%が相場です。
大幅な値引きをしてくる業者は、以下のような理由から費用を削っている可能性があります。
● 塗料の質を落としている
● 塗料をメーカー推奨の希釈より薄めて使用する
● 必要な工程を行わず工期を短くしている
● 極端に職人を減らして仕事をしている
外壁塗装工事の質を落とさないためにも、値引き率が高い業者には気をつけましょう。
2.アフター保証がない
外壁塗装を行う際、アフター保証がない業者は、選ばないようにしましょう。
アフター保証がない業者は、次の塗料を扱うルールを守っていない可能性があります。
● 乾燥時間
● 湿度・温度
● 対応材質(施工外壁に使用OKかどうか)
これらのルールを守っていない業者が施工した外壁は、塗布後数か月で剥がれたり、浮いたりなどのトラブル合が生じる可能性があります。
安心して施工するためにも、アフター保証がある業者を選びましょう。
まとめ
外壁塗装工事を行う際は、一般的な建物(30坪)で80〜120万円前後の費用が必要です。
また外壁塗装の値引き率は、10%が相場です。
10%以上の値引きを行う業者は、職人を減らして仕事をしたり必要な工程を省いたりして、工事の質を落としている可能性があります。
業者の担当者とコミュニケーションを取り、見積もりの時点で疑問があれば質問して、明確な答えをもらいましょう。
安心して外壁塗装を行うために、ぜひこの記事を参考にしてください。