自宅の外壁塗装を行う際に塗料を選ぶ必要があります。
その際に、ガイナ塗料を検討している方もいるかもしれません。
本記事では、ガイナ塗料のメリット・デメリットを4選ずつ紹介します。

この記事を参考に、ガイナ塗料について理解を深め、後悔のない外壁塗装を行ってください。

ガイナ塗装とは外壁塗装に使う塗料の一種

ガイナ塗料とは外壁塗装に使う塗料の一種です。
もともとはロケットを宇宙に飛ばす際に熱から守るための断熱技術でしたが、この断熱技術をもとに住宅の外壁用に開発されました。

軽く優れた断熱効果を持っているため、断熱や遮熱効果を得たい方にはピッタリの外壁塗料です。

ただ、ガイナ塗料だけでは断熱や遮熱効果は完璧とは言えないため、断熱材との組み合わせは必要となります。
さまざまな種類がある外壁塗料の中でも人気があります。

ガイナ塗料のメリット4選

それでは、ガイナ塗料を使用するにあたり、得られるメリットを4選紹介していきます。
どのメリットも日々生活をしていくうえで欠かせないものばかりです。

断熱・遮熱効果があり空調コストが抑えられる

ガイナ塗料を使用する最大のメリットが、断熱・遮熱効果です。
断熱・遮熱効果の高い住宅は室内の温度を外に逃さず、室外の温度を室内に通しません。
その結果、室内で冷暖房を付けた場合効率よく室内を希望の温度にできます。

効率よく室内の温度にできるため、空調コストが抑えられます。
ガイナ塗料の有無によって体感温度もかなり違うようです。

防音性が高く外の音が抑えられる

生活をしていると立地によって車や電車の走行音、人の話し声などが気になる場合があります。
外から聞こえてくる騒音は長く続けばかなりのストレスです。
ガイナ塗料には高い防音性があるため、気になる車や電車の走行音や振動が抑えられます。

ガイナ塗料の中には小さな中空ビーズが含まれおり、外壁に塗ると表面に細かな凹凸できます。
音は表面積の大きさに応じて音を反射するため防音性が高いです。

熱移動が少ないため結露の発生が防げる

特に冬の時期になると、窓の結露対策に悩んでいる方もいるでしょう。
ガイナ塗料を塗った外壁は、温度の変化に適応する特性をもつようになります。
そのため、ガイナ塗料を塗った壁は室内の温度に近づくため、壁と室温の差が小さいです。

その結果、壁と室温の差が小さくなると熱移動が減り、結露発生の抑制につながります。

耐久性が高く塗り替え回数が少ない

ガイナ塗料の原料は特殊セラミックやアクリルシリコン樹脂などが使われています。
一般的な耐久年数は塗料の種類にもよりますが、大体3～10年に対して、ガイナ塗料は15～20年ほどとかなり寿命が長いです。

塗料メンテナンスの回数が減らせるため、経済的です。

ガイナ塗料のデメリット4選

メリットがかなり魅力的なガイナ塗料ですが、当然デメリットもあります。
こちらではガイナ塗料のデメリットを4選紹介していきます。

ほかの外壁塗料と比べて高価格

塗料によって1平方メートルあたりの価格は変動し、比較的安価と言われているアクリルやシリコンは2,000～3,000円程度です。
しかし、ガイナ塗料は3,800～4,500円とかなり高価格帯です。

その分空調コストが抑えられたりや塗り直し回数が少なかったりなどのメリットはあるので、どちらを取るかは考え方によります。

基本が白いため暗い色にはできない

ガイナ塗料の基本色は白です。
ガイナ塗料には基本色として52色ほど用意されていますが、すべてガイナ塗料（白色）に色を混ぜたものです。

色を混ぜ200色程増やせますが、白色が混ざる前提があるため、黒などの暗い色にはできません。

どうしても多少淡い、薄い色になってしまいます。
はっきりとした暗い色などを希望している場合は、ガイナ塗料は避けるようにしてください。

表面に凹凸ができて汚れが付きやすい

メリットでも触れましたが、ガイナ塗料には小さな中空ビーズが含まれています。
この中空ビーズはメリットにもデメリットにもなります。
ガイナ塗料は壁に塗った際、完全なフラットにはならずザラザラとした凹凸が感じられる仕上がりです。

この凹凸部分に汚れが付きやすく、ガイナ塗料の色は薄く淡い色のためより汚れが目立ちやすいです。
見た目をきれいに保つためには定期的な清掃が必須となります。

扱いにくいため対応している業者が少ない

ガイナ塗料は試用期間が短い、塗りにくいなど扱いにくい部分があるため、ガイナ塗料を扱っている業者自体が少ないです。
また、ガイナ塗料のメリットを最大限に発揮させるには、下地塗料に合わせた施工方法が必要であったり、電動撹拌機で混ぜ合わせたりなど手間がかかります。

ガイナ塗料をよく理解した塗装業者でなければ、折角高い金額を払っても、メリットが十分に得られません。
そのため、業者選びから慎重に行う必要があります。

まとめ

ガイナ塗料はメリットの多い外壁塗料です。
しかし、メリットのみを見てガイナ塗料にしてしまうと、思わぬデメリットに後悔してしまうかもしれません。

外壁塗装は決して安い価格ではなく、その中でもガイナ塗料は高価格帯です。
実際に塗料を塗ってしまう前にしっかりとメリットだけではなくデメリットも理解したうえで使用を決めるようにしてください。